【レポート】スーパー耐久 岡山大会3時間レース!
2020.11.10
開幕2連勝から迎えた第3戦のレースレポートです😎
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PIRELLIスーパー耐久シリーズ2020第3戦
スーパー耐久レースin岡山
10月31日 岡山国際サーキット
序盤の追突で全勝の夢絶たれるも、しっかり追い上げて5位でフィニッシュ!
スーパー耐久シリーズに参戦するC.S.I Racingは、今シーズンもAドライバーに久保凜太郎を、Bドライバーに細川慎弥を引き続き起用。さらにCドライバーとして坪井翔を新たに加え、「GR Garage水戸インターGR 86」で2シーズン目のST-4クラスに挑む。
岡山国際サーキットでのレースは、本来ならばシリーズ最終戦として開催されるはずだったが、新型コロナウイルスの影響でスケジュールが大幅に変更されたため、日程はそのままシリーズ第3戦として開催されることになった。なお、前回に続き2グループ開催となり、ST-4クラスとST-5クラスだけの決勝レースが、予選とともに土曜日に行われることとなっている。
開幕戦の富士24時間、続くSUGOでの3時間レースは、いずれもポール・トゥ・ウィンを飾って勢いは十分! 強者の証でもあるウエイトハンデが、25kgに達したのは気になるところではあるが、重さをはね退けて連勝街道を駆け抜けてくれることが期待される。
公式予選
ここまでの2戦、いずれも雨に見舞われたものの、この週末はまったく心配なさそう。もちろん恵みの雨となることもあるが、やはり爽やかなドライコンディションで、レースがしたいものである。
最終チェックとなる金曜日の専有走行は、1時間ずつ3セッション行われたが、最初の2セッションは3番手、2番手とトップからは遅れを取っていた。しかし、大幅にセットを変更した最後のセッションにおいて「GR Garage水戸インターGR86」は、ようやく1分43秒249をマークしてトップに浮上。上々の手応えを得られたところで、本番を迎えることとなった。
土曜日の早朝に行われた予選は温度も低めだったことから、Aドライバー予選に挑んだ久保は、入念にタイヤのウォームアップを行ってから、アタックを開始した。計測3周目に1分42秒974を記してトップに立つと、次の周には1分42秒646にまでタイムアップ。だが、計測終了間際に一台の逆転を許し、2番手となってしまう。
続いてBドライバー予選に挑んだ細川は、周回を重ねるごとタイムを縮めていき、いったんはトップに立つも、すぐに2番手に。それでも渾身の走りで1分42秒840を絞り出す。そして、タイム合算の結果、僅差ではあったが3戦連続のポールポジション獲得が決定! この後、行われたCドライバー予選においても、ユーズドタイヤで坪井が1分44秒090をマークして、金曜日までの不安を一掃することとなった。
久保凜太郎
今週は走り初めから『沼』に片足を沈め続けていたんですが、みんなで話し合った結果、金曜日最後の枠で軌道修正できました。Aドラ予選ではやられちゃいましたが、慎弥さんのおかげでポールが取れました。ただ、決勝ではけっこうペース良さそうなチームもいるので、そのへんがちょっと不安かな、って感じですね。今までみたいに予選も決勝も余裕という感じではないので、ウエイトが効いてきているのかもしれません。まぁ、大丈夫でしょう。
細川慎弥
良かったです、初めて予選で仕事できた感じ。今回は自分自身のドライビングも冷静に判断しながら、予選までに。クルマも昨日の最後でセットも良くなったし、今まででいちばん安心して予選に挑めたかな、自分自身。いい予選でした。こうなったら、また3連勝目指していますし、ミスなくしっかりやれれば、見えてくるんじゃないかな、と思っています。
決勝レース
今回も短いインターバルで、土曜日のうちに決勝レースを迎えることとなった。今回、「GR Garage水戸インターGR86」のスタートを担当するのは細川だ。オープニングラップのヘアピンで一台の先行を許したものの、その後遅れをとることなく3台でトップを争いながら、周回は重ねられていく。
ところが、9周目の1コーナーで思いもよらぬ事態が発生。ブレーキングで止まりきれなかった後続車両と接触し、サンドトラップまで弾き出されてしまったのだ! 復帰はできたものの、その間に2周遅れとなり、全勝の夢は完全に絶たれてしまう。その後、「GR Garage水戸インターGR86」はピットに戻って、坪井と交代。ここで併せてタイヤも交換する。
クラス最下位で淡々と周回を重ねていった坪井ながら、20周目にはファステストラップとなる1分44秒356を記すなど、ペースはトップを争う車両を上回るほど。このハイペースが後に功を奏することとなる、一台のリタイアで6番手となり、1時間45分経過した56周目に久保にバトンタッチ。80周目にはコース上で一台を抜いて、5番手に浮上することとなったからだ。
そのままの順位でゴールとなったが、予選トップの2ポイントに、さらに8ポイントを加えられたことで、ランキングのトップは死守。次戦は11月21〜22日にツインリンクもてぎで開催される。「GR Garage水戸インターGR86」にとっては、言うまでもなくホームコース。引き続き必勝態勢で臨む。
久保凜太郎
まぁ、5位まで上がれてポイント獲れたので……。しょうがないですね、レースだから。分からないですね。もう、いっぱいいっぱいでしたね。僕のスティントはあんまりペースが良くなくて、ガタじゃないけど、ボロが出始めました。詰めなきゃいけないところが、まだまだたくさんあるね、っていう感じでした。まぁ、いいんじゃないですか。全勝チャンピオンなんて言っていましたけど、できなかったんですけど、チャンピオン獲る上で一回、ふんどし締め直すタイミングじゃないかと思うこととします。
細川慎弥
レーシングアクシデントになっちゃいました。レースだから、そこをとやかく言う気はないし、順位がひっくり返るわけではないし。ただ、自分の感覚的には「ないよな」と思っていて。だから、本人も代わってすぐ、飛んでくるぐらいのタイミングで来て、謝りにきたので、どう思っているの、って聞いたら、「僕が止まれていないから」と向こうは認めていたから、それはそれでしょうがないというか、流すしかありません。それにしても、後半うちもかなりブレーキ関係でバランスも良くなかったみたいなので、そのへんをしっかり見つめ直して。次はもてぎなので、チームの地元でもあるし、去年勝っているので、ちょっといったんリセットというか、もう一回組み立て直して、やっていこうと思っています。
坪井翔
練習からあんまり速くなかったのに、予選までになんとか仕上がって、なんとか戦えると思ったところで、ふたりが頑張ってくれてポール獲れたので、貴重な2ポイントを獲れて良かったんですけどね……。決勝のあれはレーシングアクシデントとして、しょうがない部分ではありました。ただ、1ポイントでも多く獲るために、チームのみんなが最後まで頑張って、5位でゴールできて良かった。本当だったら6位だったのが、5位で終われたってことが良かったし、僕のスティント、けっこう速かったと思うので。そこは良かったんですが、それが結果につながらなかったのは残念です。たぶん2連勝して、浮かれている部分もあったと思うので、もう一回チームみんなで気を引き締めて、また優勝できるように頑張りたいと思います。
(文:秦直之)
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PIRELLIスーパー耐久シリーズ2020第3戦
スーパー耐久レースin岡山
10月31日 岡山国際サーキット
序盤の追突で全勝の夢絶たれるも、しっかり追い上げて5位でフィニッシュ!
スーパー耐久シリーズに参戦するC.S.I Racingは、今シーズンもAドライバーに久保凜太郎を、Bドライバーに細川慎弥を引き続き起用。さらにCドライバーとして坪井翔を新たに加え、「GR Garage水戸インターGR 86」で2シーズン目のST-4クラスに挑む。
岡山国際サーキットでのレースは、本来ならばシリーズ最終戦として開催されるはずだったが、新型コロナウイルスの影響でスケジュールが大幅に変更されたため、日程はそのままシリーズ第3戦として開催されることになった。なお、前回に続き2グループ開催となり、ST-4クラスとST-5クラスだけの決勝レースが、予選とともに土曜日に行われることとなっている。
開幕戦の富士24時間、続くSUGOでの3時間レースは、いずれもポール・トゥ・ウィンを飾って勢いは十分! 強者の証でもあるウエイトハンデが、25kgに達したのは気になるところではあるが、重さをはね退けて連勝街道を駆け抜けてくれることが期待される。
公式予選
ここまでの2戦、いずれも雨に見舞われたものの、この週末はまったく心配なさそう。もちろん恵みの雨となることもあるが、やはり爽やかなドライコンディションで、レースがしたいものである。
最終チェックとなる金曜日の専有走行は、1時間ずつ3セッション行われたが、最初の2セッションは3番手、2番手とトップからは遅れを取っていた。しかし、大幅にセットを変更した最後のセッションにおいて「GR Garage水戸インターGR86」は、ようやく1分43秒249をマークしてトップに浮上。上々の手応えを得られたところで、本番を迎えることとなった。
土曜日の早朝に行われた予選は温度も低めだったことから、Aドライバー予選に挑んだ久保は、入念にタイヤのウォームアップを行ってから、アタックを開始した。計測3周目に1分42秒974を記してトップに立つと、次の周には1分42秒646にまでタイムアップ。だが、計測終了間際に一台の逆転を許し、2番手となってしまう。
続いてBドライバー予選に挑んだ細川は、周回を重ねるごとタイムを縮めていき、いったんはトップに立つも、すぐに2番手に。それでも渾身の走りで1分42秒840を絞り出す。そして、タイム合算の結果、僅差ではあったが3戦連続のポールポジション獲得が決定! この後、行われたCドライバー予選においても、ユーズドタイヤで坪井が1分44秒090をマークして、金曜日までの不安を一掃することとなった。
久保凜太郎
今週は走り初めから『沼』に片足を沈め続けていたんですが、みんなで話し合った結果、金曜日最後の枠で軌道修正できました。Aドラ予選ではやられちゃいましたが、慎弥さんのおかげでポールが取れました。ただ、決勝ではけっこうペース良さそうなチームもいるので、そのへんがちょっと不安かな、って感じですね。今までみたいに予選も決勝も余裕という感じではないので、ウエイトが効いてきているのかもしれません。まぁ、大丈夫でしょう。
細川慎弥
良かったです、初めて予選で仕事できた感じ。今回は自分自身のドライビングも冷静に判断しながら、予選までに。クルマも昨日の最後でセットも良くなったし、今まででいちばん安心して予選に挑めたかな、自分自身。いい予選でした。こうなったら、また3連勝目指していますし、ミスなくしっかりやれれば、見えてくるんじゃないかな、と思っています。
決勝レース
今回も短いインターバルで、土曜日のうちに決勝レースを迎えることとなった。今回、「GR Garage水戸インターGR86」のスタートを担当するのは細川だ。オープニングラップのヘアピンで一台の先行を許したものの、その後遅れをとることなく3台でトップを争いながら、周回は重ねられていく。
ところが、9周目の1コーナーで思いもよらぬ事態が発生。ブレーキングで止まりきれなかった後続車両と接触し、サンドトラップまで弾き出されてしまったのだ! 復帰はできたものの、その間に2周遅れとなり、全勝の夢は完全に絶たれてしまう。その後、「GR Garage水戸インターGR86」はピットに戻って、坪井と交代。ここで併せてタイヤも交換する。
クラス最下位で淡々と周回を重ねていった坪井ながら、20周目にはファステストラップとなる1分44秒356を記すなど、ペースはトップを争う車両を上回るほど。このハイペースが後に功を奏することとなる、一台のリタイアで6番手となり、1時間45分経過した56周目に久保にバトンタッチ。80周目にはコース上で一台を抜いて、5番手に浮上することとなったからだ。
そのままの順位でゴールとなったが、予選トップの2ポイントに、さらに8ポイントを加えられたことで、ランキングのトップは死守。次戦は11月21〜22日にツインリンクもてぎで開催される。「GR Garage水戸インターGR86」にとっては、言うまでもなくホームコース。引き続き必勝態勢で臨む。
久保凜太郎
まぁ、5位まで上がれてポイント獲れたので……。しょうがないですね、レースだから。分からないですね。もう、いっぱいいっぱいでしたね。僕のスティントはあんまりペースが良くなくて、ガタじゃないけど、ボロが出始めました。詰めなきゃいけないところが、まだまだたくさんあるね、っていう感じでした。まぁ、いいんじゃないですか。全勝チャンピオンなんて言っていましたけど、できなかったんですけど、チャンピオン獲る上で一回、ふんどし締め直すタイミングじゃないかと思うこととします。
細川慎弥
レーシングアクシデントになっちゃいました。レースだから、そこをとやかく言う気はないし、順位がひっくり返るわけではないし。ただ、自分の感覚的には「ないよな」と思っていて。だから、本人も代わってすぐ、飛んでくるぐらいのタイミングで来て、謝りにきたので、どう思っているの、って聞いたら、「僕が止まれていないから」と向こうは認めていたから、それはそれでしょうがないというか、流すしかありません。それにしても、後半うちもかなりブレーキ関係でバランスも良くなかったみたいなので、そのへんをしっかり見つめ直して。次はもてぎなので、チームの地元でもあるし、去年勝っているので、ちょっといったんリセットというか、もう一回組み立て直して、やっていこうと思っています。
坪井翔
練習からあんまり速くなかったのに、予選までになんとか仕上がって、なんとか戦えると思ったところで、ふたりが頑張ってくれてポール獲れたので、貴重な2ポイントを獲れて良かったんですけどね……。決勝のあれはレーシングアクシデントとして、しょうがない部分ではありました。ただ、1ポイントでも多く獲るために、チームのみんなが最後まで頑張って、5位でゴールできて良かった。本当だったら6位だったのが、5位で終われたってことが良かったし、僕のスティント、けっこう速かったと思うので。そこは良かったんですが、それが結果につながらなかったのは残念です。たぶん2連勝して、浮かれている部分もあったと思うので、もう一回チームみんなで気を引き締めて、また優勝できるように頑張りたいと思います。
(文:秦直之)