【レポート】スーパー耐久 開幕戦ツインリンクもてぎ 5時間レース
2021.04.07
C.S.I Racing
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第1戦
もてぎスーパー耐久 5Hours Race
3月20〜21日 ツインリンクもてぎ
2台体制で挑んだ新シーズン、ST-4クラスは2位、ST-Zクラスは4位で、悔しい発進に


スーパー耐久シリーズに参戦を開始して3シーズン目となる、C.S.I Racingは今年から新たに2台体制を敷くこととなった。トヨタ86によるST-4クラスに加え、最激戦区のST-ZクラスにトヨタGRスープラGT4を投入する。
ST-Zクラスの「FABULOUS GRMI GR SUPRA」をドライブするのは、鈴木宏和と久保凜太郎、塩津佑介、そして佐藤公哉の4人。一方、連覇を目指すST-4クラスでは、「GR Garage水戸インターGR86」を坪井翔と細川慎弥、堀尾風允の3人がドライブする。
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で、大幅なスケジュール変更を余儀なくされた上に、シーズンをまたいで開催されるはずだった最終戦は中止。現時点でコロナ禍は収束したとは言えないものの、モータースポーツ主要関係者からは感染者が現れていないこともあり、例年どおり3月の開幕となったのは、非常に喜ばしい限りである。
シリーズは全6戦が予定され、開幕戦の舞台はチームにとってホームコースである、ツインリンクもてぎ。今年からコントロールタイヤがハンコックに改められ、さまざまな要素がリセットされただけに、問われるのはチーム力である。ST-Zクラス、ST-4クラスともにスタートダッシュに期待が込められた。
公式予選
レースウィークの木曜、金曜に行われた練習走行では、ST-Zクラスの「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」、ST-4クラスの「GR Garage水戸インターGR86」ともに絶好調。いずれも金曜午前の専有走行ではトップタイムを記録した。ことドライコンディションではハンコックタイヤの特性を、どのチームより把握していたのは間違いなく、少なからずアドバンテージにもなっていた。
土曜になっても、そういった状況に変化はなく、とりわけAドライバー予選で大いに炸裂された。「GR Garage水戸インターGR86」の坪井は2分9秒622でトップに立ったばかりか、1秒8ものマージンを獲得。そして「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」の鈴木も2分0秒170でトップとなったからだ。
続くBドライバー予選では細川が2分10秒650で2番手ではあったものの、坪井との合算タイムでST-4クラスのポールポジションを獲得。一方、久保は鈴木のタイムを上回る、1分59秒182をマークしてやはり2番手につけたものの、トップのドライバーは1分58秒台に叩き込んだため、合算タイムではコンマ1秒にも満たぬ僅差で、2番手となった。
なお、このあと行われたCドライバー、Dドライバー予選において「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」の塩津は1分59秒701で2番手、佐藤は2分2秒174で5番手につけ、「GR Garage水戸インターGR86」の堀尾は、2分12秒656をマークしてトップ。いずれもともに戦っていけるドライバーであることが実証された。
ST-Zクラス「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」
鈴木宏和
Aドライバーのトップだったんですけど、うちのBドライバーに1秒置いていかれているので、そこが悔しい(笑)。まだ完全には乗りこなせていないんでしょうね。でも、それぐらい刺激のあるドライバーラインアップなので、すごくやりがいを感じます!
久保凜太郎
2番手ですねぇ、悔しいです。Aドラ予選が終わった時点では「行けるかな」と思っていたんですが、アストンと織戸(学)さんがびっくりするぐらい速かった。昨日からの流れで言うと、タイム出す自信もあったんですが、ベテランの壁は厚かったですね。まぁ、全体的に2番手だし、スープラの中ではトップだということを思えば、悪くはなかったんじゃないかな。ただ、このクルマで雨を走ったことないから、決勝はどうなるかなというのが、正直なところです。
ST-4クラス「GR Garage水戸インターGR86」
坪井翔
チームの規模が大きくなって、86は僕がAドライバーとして、チームを引っ張っていかなきゃいけないんですが、開幕戦でポールが獲れたのでひとまずいいスタートが切れたと思います。タイヤもハンコックに変わって、いろいろ変わっている中で、それほど苦労せずに来られているので、順調に行っています。ST-4クラスが3台だけになって寂しいですけど、しっかり開幕戦を買って、またいいシーズンにしたいと思います。
細川慎弥
坪井がスーパーラップで稼いでくれたので、気は楽に行けましたね。クルマも去年より、ちょっと乗りやすくなっているので、明日は天候が不安定そうですが、落ち着いていければいいなと。連覇に向けて、いいレースをしたいですね。
決勝レース
日曜は朝からあいにくの雨模様。ほとんどのチームにハンコックのウェットタイヤでの走行経験がないこともあって、急きょ決勝レースの前に15分間のウォームアップ走行が追加された。ここで「GR Garage水戸インターGR86」はトップだったものの、「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」は4番手で一抹の不安を残すことに。
決勝レースはセーフティカー(SC)スタートでの開始となり、3周の先導の後、グリーンライトが点灯された。「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」のスタートドライバー、佐藤はポジションキープでバトルを開始。14周目に1台の先行を許すも、その後は後続を寄せつけることなく周回を重ねていく。
1時間30分経過して間もなく、31周目に佐藤から塩津に交代。その間に5番手となるも、すぐにひとつ順位を戻す。
2時間6分を過ぎてSCがコースに導入される。雨量の増加によって、最終コーナーでのコースアウトが相次いだためだ。この時は約10分、3周のみの先導だったが、その間に近づいた車両2台に相次いで抜かれてしまったのは、やむを得まい。それでも上位陣の差は詰まっただけに、残りのレース時間を思えば、まだまだ逆転の可能性は残されていた。
しかし、2時間44分経過したところで、再びSCが。そこで「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」は5分後となる、68周目にピットに入り、鈴木にスイッチ。この時点で4番手ながらも、雨足は一向に衰えることなく、SCランは延々と続いた。そうこうしているうちにレースは3時間25分を経過、規定時間の2/3を超えたこともあって赤旗が出され、レースは中断。
しばらくマシンはストレートに留め置かれたが、4時間経過したところでレースの終了が発表された。トップはジェントルマンドライバーを投入せず、2位はドライバー交代が1回のみ。規定を満たしていないのだが、赤旗で終了となった場合は、そういった規定が免除になる。納得はいかないものの、これもレース。ST-Zクラスでの初陣は、4位という結果に終わった。
一方、「GR Garage水戸インターGR86」のスタート担当は坪井。好スタートを切っただけでなく、SCの先導中に最大のライバル、884号車が早くもドライバー交代を行なっていたことから、大量のリードを確保した格好で周回が重ねられていく。
1時間38分経過した39周目に、坪井から細川にスイッチ。それでもトップはキープしたまま。最初のSCランと合わせ、再び坪井に交代したことから2番手に交代するも、884号車とは同一周回。まだまだ逆転のチャンスはあるはずだった。さらに2回目のSCランでも細川への交代を行い、きっちり3回のピットストップを実施。だが、884号車はステイし続け……。
終わってみれば、速さで優りながらも「GR Garage水戸インターGR86」は、無念の2位に。
この悔しさは、必ずや2台とも次回のレースで晴らしてくれるはず。その第2戦は、4月17〜18日にスポーツランドSUGOで開催される。
ST-Zクラス「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」
鈴木宏和
いい方向に来なかったというか、僕らはあのタイミングで入って、巻き返そうかと思っていたんですが、終わってしまいましたね。ちょっとチャンスは来なかったな。僕らチーム的にも、スープラ的にもシェイクダウンしてから短いじゃないですか? その短い時間としてはパフォーマンスが高いと思います。まだクルマが速くなる要素はゼロじゃないので、行けると思います。次のSUGOは僕のホームコースなので、勝ちに行きます。
久保凜太郎
決勝が雨になることは分かっていたけど、スープラは雨だからどうこう、というセッティングの幅が現状であまりないので、厳しいなぁと思っていました。ちょっとこれはやばいな、というところから、スタートの公哉選手から塩津選手、宏和選手の順で、みんなタイヤをうまく保たせてバトンをつないでくれて、さぁこれから最後のスティントだぞ、ってところで赤旗だったので、すごく残念です。今のS耐の赤旗のルールだと、ピットに入らなかった者勝ちのルールなので、納得いかないなぁ、っていうのが正直なところですね。次は3時間レースのSUGOなので、チーム全体で諸々見つめ直して、頑張りたいと思います。
塩津佑介
特に雨が強くて、コースに留まるのも難しい状況でしたけど、まずはバトンを渡せてよかったと思います。赤旗中断になるのは読めなかったんで、全然ステイもできたんで、それで順位決まっちゃったのは悔しいです。僕は去年1年間、同じクラスに出させてもらっていたんで、2年目のGT4って感じです。優勝争い、チャンピオン争いできるチームなので、ちゃんと自分の実力をつけて、やっていけたらと思っています。
佐藤公哉
雨の中、かなりマネージメントが大事なタイヤだったので、序盤から本当にそれだけに集中して。タイヤを使っちゃうと、後で雨量増えた時に走れなくなっちゃいますからね。自分のスティントで全部通してマネージメントして。タイヤはうまく保たせられて、後半もしっかりペースアップできたと思うんですけど、運がなかったです。初戦で何もトラブルなく、無事にレースを終えられたのは良かったと思いますけど……。レース自体は、いいレースだったと思うので、今後につながるレースができたと思います。
ST-4クラス「GR Garage水戸インターGR86」
坪井翔
雨でハンコックのタイヤが、どうなるか分からなかったので難しい戦いでしたが、ちょっと作戦的にもうまくいかず、すべてが噛み合っていないレースだったので、非常に難しいレースでした。残念ながら2位なので、今回負けた原因というか作戦も含めて、いろいろ見直して、次しっかり勝てるように頑張りたいと思います。
細川慎弥
残念です。ピットのタイミングがね……。好調な週末だっただけに、ちょっと半端なく悔しいですけど、仕切り直して、しっかり次には勝ちたいと思います。
堀尾風充
僕は走らなかったんですが、次戦に向けて戦力になるように、努力していきたいと思っています。ものすごくいい環境なので、日々学びます。
スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第1戦
もてぎスーパー耐久 5Hours Race
3月20〜21日 ツインリンクもてぎ
2台体制で挑んだ新シーズン、ST-4クラスは2位、ST-Zクラスは4位で、悔しい発進に


スーパー耐久シリーズに参戦を開始して3シーズン目となる、C.S.I Racingは今年から新たに2台体制を敷くこととなった。トヨタ86によるST-4クラスに加え、最激戦区のST-ZクラスにトヨタGRスープラGT4を投入する。
ST-Zクラスの「FABULOUS GRMI GR SUPRA」をドライブするのは、鈴木宏和と久保凜太郎、塩津佑介、そして佐藤公哉の4人。一方、連覇を目指すST-4クラスでは、「GR Garage水戸インターGR86」を坪井翔と細川慎弥、堀尾風允の3人がドライブする。
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で、大幅なスケジュール変更を余儀なくされた上に、シーズンをまたいで開催されるはずだった最終戦は中止。現時点でコロナ禍は収束したとは言えないものの、モータースポーツ主要関係者からは感染者が現れていないこともあり、例年どおり3月の開幕となったのは、非常に喜ばしい限りである。
シリーズは全6戦が予定され、開幕戦の舞台はチームにとってホームコースである、ツインリンクもてぎ。今年からコントロールタイヤがハンコックに改められ、さまざまな要素がリセットされただけに、問われるのはチーム力である。ST-Zクラス、ST-4クラスともにスタートダッシュに期待が込められた。
公式予選
レースウィークの木曜、金曜に行われた練習走行では、ST-Zクラスの「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」、ST-4クラスの「GR Garage水戸インターGR86」ともに絶好調。いずれも金曜午前の専有走行ではトップタイムを記録した。ことドライコンディションではハンコックタイヤの特性を、どのチームより把握していたのは間違いなく、少なからずアドバンテージにもなっていた。
土曜になっても、そういった状況に変化はなく、とりわけAドライバー予選で大いに炸裂された。「GR Garage水戸インターGR86」の坪井は2分9秒622でトップに立ったばかりか、1秒8ものマージンを獲得。そして「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」の鈴木も2分0秒170でトップとなったからだ。
続くBドライバー予選では細川が2分10秒650で2番手ではあったものの、坪井との合算タイムでST-4クラスのポールポジションを獲得。一方、久保は鈴木のタイムを上回る、1分59秒182をマークしてやはり2番手につけたものの、トップのドライバーは1分58秒台に叩き込んだため、合算タイムではコンマ1秒にも満たぬ僅差で、2番手となった。
なお、このあと行われたCドライバー、Dドライバー予選において「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」の塩津は1分59秒701で2番手、佐藤は2分2秒174で5番手につけ、「GR Garage水戸インターGR86」の堀尾は、2分12秒656をマークしてトップ。いずれもともに戦っていけるドライバーであることが実証された。
ST-Zクラス「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」
鈴木宏和
Aドライバーのトップだったんですけど、うちのBドライバーに1秒置いていかれているので、そこが悔しい(笑)。まだ完全には乗りこなせていないんでしょうね。でも、それぐらい刺激のあるドライバーラインアップなので、すごくやりがいを感じます!
久保凜太郎
2番手ですねぇ、悔しいです。Aドラ予選が終わった時点では「行けるかな」と思っていたんですが、アストンと織戸(学)さんがびっくりするぐらい速かった。昨日からの流れで言うと、タイム出す自信もあったんですが、ベテランの壁は厚かったですね。まぁ、全体的に2番手だし、スープラの中ではトップだということを思えば、悪くはなかったんじゃないかな。ただ、このクルマで雨を走ったことないから、決勝はどうなるかなというのが、正直なところです。
ST-4クラス「GR Garage水戸インターGR86」
坪井翔
チームの規模が大きくなって、86は僕がAドライバーとして、チームを引っ張っていかなきゃいけないんですが、開幕戦でポールが獲れたのでひとまずいいスタートが切れたと思います。タイヤもハンコックに変わって、いろいろ変わっている中で、それほど苦労せずに来られているので、順調に行っています。ST-4クラスが3台だけになって寂しいですけど、しっかり開幕戦を買って、またいいシーズンにしたいと思います。
細川慎弥
坪井がスーパーラップで稼いでくれたので、気は楽に行けましたね。クルマも去年より、ちょっと乗りやすくなっているので、明日は天候が不安定そうですが、落ち着いていければいいなと。連覇に向けて、いいレースをしたいですね。
決勝レース
日曜は朝からあいにくの雨模様。ほとんどのチームにハンコックのウェットタイヤでの走行経験がないこともあって、急きょ決勝レースの前に15分間のウォームアップ走行が追加された。ここで「GR Garage水戸インターGR86」はトップだったものの、「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」は4番手で一抹の不安を残すことに。
決勝レースはセーフティカー(SC)スタートでの開始となり、3周の先導の後、グリーンライトが点灯された。「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」のスタートドライバー、佐藤はポジションキープでバトルを開始。14周目に1台の先行を許すも、その後は後続を寄せつけることなく周回を重ねていく。
1時間30分経過して間もなく、31周目に佐藤から塩津に交代。その間に5番手となるも、すぐにひとつ順位を戻す。
2時間6分を過ぎてSCがコースに導入される。雨量の増加によって、最終コーナーでのコースアウトが相次いだためだ。この時は約10分、3周のみの先導だったが、その間に近づいた車両2台に相次いで抜かれてしまったのは、やむを得まい。それでも上位陣の差は詰まっただけに、残りのレース時間を思えば、まだまだ逆転の可能性は残されていた。
しかし、2時間44分経過したところで、再びSCが。そこで「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」は5分後となる、68周目にピットに入り、鈴木にスイッチ。この時点で4番手ながらも、雨足は一向に衰えることなく、SCランは延々と続いた。そうこうしているうちにレースは3時間25分を経過、規定時間の2/3を超えたこともあって赤旗が出され、レースは中断。
しばらくマシンはストレートに留め置かれたが、4時間経過したところでレースの終了が発表された。トップはジェントルマンドライバーを投入せず、2位はドライバー交代が1回のみ。規定を満たしていないのだが、赤旗で終了となった場合は、そういった規定が免除になる。納得はいかないものの、これもレース。ST-Zクラスでの初陣は、4位という結果に終わった。
一方、「GR Garage水戸インターGR86」のスタート担当は坪井。好スタートを切っただけでなく、SCの先導中に最大のライバル、884号車が早くもドライバー交代を行なっていたことから、大量のリードを確保した格好で周回が重ねられていく。
1時間38分経過した39周目に、坪井から細川にスイッチ。それでもトップはキープしたまま。最初のSCランと合わせ、再び坪井に交代したことから2番手に交代するも、884号車とは同一周回。まだまだ逆転のチャンスはあるはずだった。さらに2回目のSCランでも細川への交代を行い、きっちり3回のピットストップを実施。だが、884号車はステイし続け……。
終わってみれば、速さで優りながらも「GR Garage水戸インターGR86」は、無念の2位に。
この悔しさは、必ずや2台とも次回のレースで晴らしてくれるはず。その第2戦は、4月17〜18日にスポーツランドSUGOで開催される。
ST-Zクラス「FABULOUS GRMI GR SUPRA GT4」
鈴木宏和
いい方向に来なかったというか、僕らはあのタイミングで入って、巻き返そうかと思っていたんですが、終わってしまいましたね。ちょっとチャンスは来なかったな。僕らチーム的にも、スープラ的にもシェイクダウンしてから短いじゃないですか? その短い時間としてはパフォーマンスが高いと思います。まだクルマが速くなる要素はゼロじゃないので、行けると思います。次のSUGOは僕のホームコースなので、勝ちに行きます。
久保凜太郎
決勝が雨になることは分かっていたけど、スープラは雨だからどうこう、というセッティングの幅が現状であまりないので、厳しいなぁと思っていました。ちょっとこれはやばいな、というところから、スタートの公哉選手から塩津選手、宏和選手の順で、みんなタイヤをうまく保たせてバトンをつないでくれて、さぁこれから最後のスティントだぞ、ってところで赤旗だったので、すごく残念です。今のS耐の赤旗のルールだと、ピットに入らなかった者勝ちのルールなので、納得いかないなぁ、っていうのが正直なところですね。次は3時間レースのSUGOなので、チーム全体で諸々見つめ直して、頑張りたいと思います。
塩津佑介
特に雨が強くて、コースに留まるのも難しい状況でしたけど、まずはバトンを渡せてよかったと思います。赤旗中断になるのは読めなかったんで、全然ステイもできたんで、それで順位決まっちゃったのは悔しいです。僕は去年1年間、同じクラスに出させてもらっていたんで、2年目のGT4って感じです。優勝争い、チャンピオン争いできるチームなので、ちゃんと自分の実力をつけて、やっていけたらと思っています。
佐藤公哉
雨の中、かなりマネージメントが大事なタイヤだったので、序盤から本当にそれだけに集中して。タイヤを使っちゃうと、後で雨量増えた時に走れなくなっちゃいますからね。自分のスティントで全部通してマネージメントして。タイヤはうまく保たせられて、後半もしっかりペースアップできたと思うんですけど、運がなかったです。初戦で何もトラブルなく、無事にレースを終えられたのは良かったと思いますけど……。レース自体は、いいレースだったと思うので、今後につながるレースができたと思います。
ST-4クラス「GR Garage水戸インターGR86」
坪井翔
雨でハンコックのタイヤが、どうなるか分からなかったので難しい戦いでしたが、ちょっと作戦的にもうまくいかず、すべてが噛み合っていないレースだったので、非常に難しいレースでした。残念ながら2位なので、今回負けた原因というか作戦も含めて、いろいろ見直して、次しっかり勝てるように頑張りたいと思います。
細川慎弥
残念です。ピットのタイミングがね……。好調な週末だっただけに、ちょっと半端なく悔しいですけど、仕切り直して、しっかり次には勝ちたいと思います。
堀尾風充
僕は走らなかったんですが、次戦に向けて戦力になるように、努力していきたいと思っています。ものすごくいい環境なので、日々学びます。
