【レポート】スーパー耐久 第2戦 富士24時間レース
2022.06.15
COROLLA SHIN-IBARAKI CSI Racing
ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook
第2戦「NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース」
6月3〜5日 富士スピードウェイ
予選:ドライ
決勝:ドライ
クラス:ST-Z
ゼッケン:310
エントリー数:トータル56台/ST-Zクラス 7台
トラブルが相次いだ富士24時間、諦めることなく走り抜いて6位入賞果たす。
COROLLA SHIN-IBARAKI CSI Racingは、4シーズン目のスーパー耐久シリーズに臨むにあたり、体制を一部刷新。昨年の2台体制から1台体制に戻し、ST-ZクラスでトヨタGRスープラGT4を走らせることとなった。
「GR Garage水戸インターGR SUPRA GT4」をドライブするのは、山崎学と坪井翔、野中誠太、そして細川慎弥の4人。なお、シリーズは1戦増となる全7戦での開催が予定され、ランキングは上位6戦の有効ポイント制度が採用される。
第2戦は富士スピードウェイを舞台に、シリ―ズ最大の山場となる「富士24時間」として開催され、最大6人のドライバー登録が可能であることから、眞田拓海と坂本祐也の2名が追加されている。

グリッドでの集合写真


リペアエリアでの修復作業

なんとかチェッカーを駆け抜けました
公式予選
梅雨入り前の穏やかな天候に恵まれた、富士スピードウェイは木曜日から専有走行を開始。午前、午後、そして19時からの夜間走行と3セッションを行い、「GR Garage水戸インターGR Supra GT4」は2番手となる1分48秒988を坪井がマーク。高まった士気の中で予選を迎えることとなった。
Aドライバー予選に挑んだ山崎は、計測2周目からアタックを開始し、さっそく1分50秒216をマークして、その時点でのトップに躍り出る。その後、2番手に退くも2分50秒台を連発した後、1分50秒163にまで短縮を果たす。しかし、これは走路外走行のため、タイムは採択されなかったものの、最初のタイムで2番手に留められて一安心。
続いてBドライバー予選に挑んだ坪井もまた、アタックは計測2周目から。ただ、より完璧なクリアラップを取るため、他のドライバーとややタイミングをずらしてコースインした。すると、いきなり1分47秒915を出し、レースウィークのベストタイムとするが、ライバルの動向を見る限り、もう少し縮めておきたいところ。だが、続けて2周の走行ではタイムアップならず。トップからコンマ6秒の遅れでしかないのだが、坪井は4番手に留まってしまう。
それでも山崎とのタイム合算では3番手に。総合でも12番手の好ポジションから、「GR Garage水戸インターGR Supra GT4」は決勝に臨むこととなった。
この後のCドライバーセッションの最中に通り雨がコースを濡らし、計測は一時中断。再開後の濡れた路面で野中が2分0秒896、以降のセッションでは徐々に乾いていき、細川が1分51秒379、眞田が1分50秒265、坂本が1分49秒704で、それぞれ基準タイムをしっかりクリアしていた。
選手コメント
▶山崎学
僕のタイムが四脱で採択されなかったんですけど、それでも合算では3番手だったようですね。実は昨日、あんまり走行できなかったんですが、それでも夜に走れた感じでは、もうちょっと行けたかなという気がします。まぁ、まだ運転を一生懸命勉強中ですし……。とはいえ、レースは長いので、もちろん前からスタートできるのが理想ですけど、今は決勝見据えて着実に行きたいな、っていうところに切り替えているところなんです。
▶坪井翔
鈴鹿でもそうだったんですが、スープラに対するBoPがきつくて、鈴鹿でさえきつかったのに、今回富士に来てさらにきつくされたので、正直、予選は厳しいだろうと思っていました。ただ、スープラ同士の比較では僅差なので、そこがスープラの限界値なのかも……。24時間レースではポールが獲れなければ、2位でも3位でも関係ないので、ポールの2点が欲しかったところではありますが。24時間レースは壊れない、ミスらない、当たらない(苦笑)が、一番大事なので、着実に行ければ! 決勝のペースは鈴鹿の感触だと戦えそうな雰囲気はあったので、本当にアクシデントに巻き込まれず、淡々と行けば勝てると思っています。
決勝レース
決勝レースのスタートは15時だが、土曜日の午前にウォームアップが行われ、野中が最初に「GR Garage水戸インターGR Supra GT4」をドライブすることとなった。まずはタイヤのスクラブが繰り返し行われ、それが完了した後、1分49秒558をマーク。続いて乗り込んだ細川が1分50秒台をコンスタントに記し、最後の1周は坪井が走行。一発をしっかり決めて1分49秒536を叩き出してトップとなり、決勝に向けて大いに勢いをつけることとなった。
今回、スタートを担当したのは細川。長丁場の一戦とあって1コーナーでの先陣争いはせず、ひとつポジションを落とし、さらに3周目にも5番手となるも、あくまで着実に行こうとのポリシーの下、周回が進められていく。最初のピットストップは、1時間をわずかに経過した36周目。ここで坪井に交代。タイミングの違いもあって、やがて2番手に躍り出る。69周目、2回目のピットでは坪井は降りず、2スティント連続での走行となった。
113周目にようやく野中と代わるも、気になるのはいずれもピットに戻ってくる直前に、ダンロップコーナーでコースアウトしていたこと。実は「2回ともタイヤがパンクしていました」と坪井。絶妙のコントロールで、なんとか立て直していた格好ながら、何か不穏なムードが漂うようになっていた。そんな予感が的中する。間もなくピットインというタイミングの139周目、GRスープラコーナーで突然右リヤのタイヤが脱落、野中はコースアウト! 低速コーナーだったのは不幸中の幸いだった。まだレースは始まってから4時間を経過しただけなのに、マシンはリペアエリアに送り込まれてしまう……。
復帰には3時間以上も要してしまったため、これで勝負権は完全に逸したものの、完走すれば少なからずポイントが獲得できる。それだけを目的として、残り16時間を駆け抜けていくこととなった。Wスティントとなった山崎は、190周目になって坂本に交代。214周目にピットに戻ってきたが、なかなかコースに戻ることができない。電光ゼッケンが光っていないという、オフィシャルからの指示により、またもや1時間近く修復を余儀なくされたのだ。
再復帰後は、坪井〜野中〜山崎〜坪井〜野中〜山崎という順番でバトンはつながれた。ゴールまで残り7時間というところで、すでに1台がリタイアしていたことで6位は確定、逆に言えばもう下がることはないだけに、この間ピットストップのたびセットには、さまざまなことが試されていた。なおかつ、淡々と周回が重ねられているかに見えたのだが……。実際には「振動が出まくっているので、原因を探るため、いろいろやっているところです」と細川。ゴールまで3時間を切ったところで、また長い作業の時が過ぎていく。
最後に「GR Garage水戸インターGR Supra GT4」に乗り込んだのは細川だ。しかし、チェッカーを受けるためでなく、マシンの状態を最終確認するためだった。最終的に556周を走って、6位を獲得することに。ここで得た13ポイントが後に大きな影響を及ぼすことを望みたい。
第3戦はスポーツランドSUGOで7月9〜10日に開催される。ここまでの2戦は全クラス混走だったが、今年初めて2グループに分けられて3時間で競われるだけに、よりスピードが重視される戦いになりそうだ。富士24時間とはまったく対照的な展開になるだろうが、リベンジにも大いに期待がかかる。
選手コメント
▶山崎学
もうちょっと、なんか“レース”したかったというのがありましたね。序盤から脱落しちゃったから、いつもよりも長く感じる24時間でした。経験的には距離稼げて良かったと思うんですけど、その次に向けて、まだ糸口が見つかっていないんで、ちょっと根本的なものを解決しないと、レースにならないなというのが正直なところで。まだモヤモヤっとしたままでいます。
次もタイヤに負担がかかるSUGOなので、同じようなことにならないようにチームと話し合って、しっかり対策をしていきたいですね。チームには本当に優秀な方が多いので、僕は大丈夫だと思っているんですけど、それでも確証がないと心配なんで、早く自分の走りでも大丈夫っていうのを確認したいです。
▶坪井翔
トラブルばっかりはどうしようもないですけど、けっこう壊れて3〜4時間ぐらいかかっちゃいましたね、直すのに。そんな中でも最後まで走り切れたのは良かったです。ただ、24時間走ってみてトラブル以外のところ、ペース的にものすごく速かったわけじゃないし、バランスも悪くて、『もうちょっとここをああしたい、こうしたい』っていうのがあったので、車の方をもうちょっと煮詰めていかないと。
今週末はトラブル続きで、流れが悪かったんですけど、次戦に向けて今回は途中からレースは勝負権なくなったので、テストという意味でいろいろ試したりして、そういうところで見えてきたところもあったので、次戦に活かしたいと思います。
▶野中誠太
今回は3スティント乗りました。最初はタイヤ取れた時、僕乗っていたので(苦笑)。GRスープラコーナーの立ち上がりで、突然でした。そこを堪えてストレートとか行っていたら危なかったので、そこは良かったですけど……。あの時点で勝負権が完璧に失われちゃったので、つらいレースになってしまいました。
▶細川慎弥
最後までトラブルは完治しませんでした。どうも原因は違うところにありそうなので、次のSUGOの前に、チームにはテストの機会を作ってもらって、原因をしっかり探らないと。富士だから出た問題なのかもしれないですけど、そうとも思えないので、原因をまずは突き止めたいですね。
最後はもう、順位は関係ないし、最後はテスト的な項目をやりたいって話をして、『じゃあ自分が乗っていくわ』って。合計は大丈夫だったので自分が乗りました。あとはみんなに頑張ってもらうしかないです!
▶坂本祐也
あんまりお役に立てなくて残念です、トラブルもあり乗る時間がほとんどなかったです。ずっと待っていたんですが、「ごめん、翔くんに代わります。」と。僕の役目は20周で終わりました。でも、なんかいいメンバーでしたので、楽しめました!
▶眞田拓海
僕は乗りませんでしたけど、本当に勉強になることばっかりで、レースの見方だったり、セッティングの方向を決めたりするところとか。GTドライバーとか、チャンピオンの方ばっかりなので、自分の経験の少ない中で、こういうチームに関われるのは嬉しいことでした。今回はこういう結果で残念ではありますけど、自分にとってだけ言うと、すごく収穫のあったレースウィークだったと思うので、今後のレースキャリアに活かしていきたいと思っています。

山崎学選手

山崎学選手

坪井翔選手

坪井翔選手

野中誠太選手

野中誠太選手

細川慎弥選手

スタートを担当した細川選手

坂本祐也選手

坂本祐也選手

眞田拓海選手

(左)美仲香波さん (右)神崎蓮さん






社員メカニック 岡田スタッフ

社員メカニック 長谷川スタッフ

社員メカニック 鈴木スタッフ

(一番左)社員メカニック 根岸スタッフ

社員メカニック 塙スタッフ

社員メカニック 山田スタッフ

今年入社の社員サービスエンジニアスタッフ

















文:秦直之
PHOTO:服部真哉、中村浩史
ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook
第2戦「NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース」
6月3〜5日 富士スピードウェイ
予選:ドライ
決勝:ドライ
クラス:ST-Z
ゼッケン:310
エントリー数:トータル56台/ST-Zクラス 7台
トラブルが相次いだ富士24時間、諦めることなく走り抜いて6位入賞果たす。
COROLLA SHIN-IBARAKI CSI Racingは、4シーズン目のスーパー耐久シリーズに臨むにあたり、体制を一部刷新。昨年の2台体制から1台体制に戻し、ST-ZクラスでトヨタGRスープラGT4を走らせることとなった。
「GR Garage水戸インターGR SUPRA GT4」をドライブするのは、山崎学と坪井翔、野中誠太、そして細川慎弥の4人。なお、シリーズは1戦増となる全7戦での開催が予定され、ランキングは上位6戦の有効ポイント制度が採用される。
第2戦は富士スピードウェイを舞台に、シリ―ズ最大の山場となる「富士24時間」として開催され、最大6人のドライバー登録が可能であることから、眞田拓海と坂本祐也の2名が追加されている。

グリッドでの集合写真


リペアエリアでの修復作業

なんとかチェッカーを駆け抜けました
公式予選
梅雨入り前の穏やかな天候に恵まれた、富士スピードウェイは木曜日から専有走行を開始。午前、午後、そして19時からの夜間走行と3セッションを行い、「GR Garage水戸インターGR Supra GT4」は2番手となる1分48秒988を坪井がマーク。高まった士気の中で予選を迎えることとなった。
Aドライバー予選に挑んだ山崎は、計測2周目からアタックを開始し、さっそく1分50秒216をマークして、その時点でのトップに躍り出る。その後、2番手に退くも2分50秒台を連発した後、1分50秒163にまで短縮を果たす。しかし、これは走路外走行のため、タイムは採択されなかったものの、最初のタイムで2番手に留められて一安心。
続いてBドライバー予選に挑んだ坪井もまた、アタックは計測2周目から。ただ、より完璧なクリアラップを取るため、他のドライバーとややタイミングをずらしてコースインした。すると、いきなり1分47秒915を出し、レースウィークのベストタイムとするが、ライバルの動向を見る限り、もう少し縮めておきたいところ。だが、続けて2周の走行ではタイムアップならず。トップからコンマ6秒の遅れでしかないのだが、坪井は4番手に留まってしまう。
それでも山崎とのタイム合算では3番手に。総合でも12番手の好ポジションから、「GR Garage水戸インターGR Supra GT4」は決勝に臨むこととなった。
この後のCドライバーセッションの最中に通り雨がコースを濡らし、計測は一時中断。再開後の濡れた路面で野中が2分0秒896、以降のセッションでは徐々に乾いていき、細川が1分51秒379、眞田が1分50秒265、坂本が1分49秒704で、それぞれ基準タイムをしっかりクリアしていた。
選手コメント
▶山崎学
僕のタイムが四脱で採択されなかったんですけど、それでも合算では3番手だったようですね。実は昨日、あんまり走行できなかったんですが、それでも夜に走れた感じでは、もうちょっと行けたかなという気がします。まぁ、まだ運転を一生懸命勉強中ですし……。とはいえ、レースは長いので、もちろん前からスタートできるのが理想ですけど、今は決勝見据えて着実に行きたいな、っていうところに切り替えているところなんです。
▶坪井翔
鈴鹿でもそうだったんですが、スープラに対するBoPがきつくて、鈴鹿でさえきつかったのに、今回富士に来てさらにきつくされたので、正直、予選は厳しいだろうと思っていました。ただ、スープラ同士の比較では僅差なので、そこがスープラの限界値なのかも……。24時間レースではポールが獲れなければ、2位でも3位でも関係ないので、ポールの2点が欲しかったところではありますが。24時間レースは壊れない、ミスらない、当たらない(苦笑)が、一番大事なので、着実に行ければ! 決勝のペースは鈴鹿の感触だと戦えそうな雰囲気はあったので、本当にアクシデントに巻き込まれず、淡々と行けば勝てると思っています。
決勝レース
決勝レースのスタートは15時だが、土曜日の午前にウォームアップが行われ、野中が最初に「GR Garage水戸インターGR Supra GT4」をドライブすることとなった。まずはタイヤのスクラブが繰り返し行われ、それが完了した後、1分49秒558をマーク。続いて乗り込んだ細川が1分50秒台をコンスタントに記し、最後の1周は坪井が走行。一発をしっかり決めて1分49秒536を叩き出してトップとなり、決勝に向けて大いに勢いをつけることとなった。
今回、スタートを担当したのは細川。長丁場の一戦とあって1コーナーでの先陣争いはせず、ひとつポジションを落とし、さらに3周目にも5番手となるも、あくまで着実に行こうとのポリシーの下、周回が進められていく。最初のピットストップは、1時間をわずかに経過した36周目。ここで坪井に交代。タイミングの違いもあって、やがて2番手に躍り出る。69周目、2回目のピットでは坪井は降りず、2スティント連続での走行となった。
113周目にようやく野中と代わるも、気になるのはいずれもピットに戻ってくる直前に、ダンロップコーナーでコースアウトしていたこと。実は「2回ともタイヤがパンクしていました」と坪井。絶妙のコントロールで、なんとか立て直していた格好ながら、何か不穏なムードが漂うようになっていた。そんな予感が的中する。間もなくピットインというタイミングの139周目、GRスープラコーナーで突然右リヤのタイヤが脱落、野中はコースアウト! 低速コーナーだったのは不幸中の幸いだった。まだレースは始まってから4時間を経過しただけなのに、マシンはリペアエリアに送り込まれてしまう……。
復帰には3時間以上も要してしまったため、これで勝負権は完全に逸したものの、完走すれば少なからずポイントが獲得できる。それだけを目的として、残り16時間を駆け抜けていくこととなった。Wスティントとなった山崎は、190周目になって坂本に交代。214周目にピットに戻ってきたが、なかなかコースに戻ることができない。電光ゼッケンが光っていないという、オフィシャルからの指示により、またもや1時間近く修復を余儀なくされたのだ。
再復帰後は、坪井〜野中〜山崎〜坪井〜野中〜山崎という順番でバトンはつながれた。ゴールまで残り7時間というところで、すでに1台がリタイアしていたことで6位は確定、逆に言えばもう下がることはないだけに、この間ピットストップのたびセットには、さまざまなことが試されていた。なおかつ、淡々と周回が重ねられているかに見えたのだが……。実際には「振動が出まくっているので、原因を探るため、いろいろやっているところです」と細川。ゴールまで3時間を切ったところで、また長い作業の時が過ぎていく。
最後に「GR Garage水戸インターGR Supra GT4」に乗り込んだのは細川だ。しかし、チェッカーを受けるためでなく、マシンの状態を最終確認するためだった。最終的に556周を走って、6位を獲得することに。ここで得た13ポイントが後に大きな影響を及ぼすことを望みたい。
第3戦はスポーツランドSUGOで7月9〜10日に開催される。ここまでの2戦は全クラス混走だったが、今年初めて2グループに分けられて3時間で競われるだけに、よりスピードが重視される戦いになりそうだ。富士24時間とはまったく対照的な展開になるだろうが、リベンジにも大いに期待がかかる。
選手コメント
▶山崎学
もうちょっと、なんか“レース”したかったというのがありましたね。序盤から脱落しちゃったから、いつもよりも長く感じる24時間でした。経験的には距離稼げて良かったと思うんですけど、その次に向けて、まだ糸口が見つかっていないんで、ちょっと根本的なものを解決しないと、レースにならないなというのが正直なところで。まだモヤモヤっとしたままでいます。
次もタイヤに負担がかかるSUGOなので、同じようなことにならないようにチームと話し合って、しっかり対策をしていきたいですね。チームには本当に優秀な方が多いので、僕は大丈夫だと思っているんですけど、それでも確証がないと心配なんで、早く自分の走りでも大丈夫っていうのを確認したいです。
▶坪井翔
トラブルばっかりはどうしようもないですけど、けっこう壊れて3〜4時間ぐらいかかっちゃいましたね、直すのに。そんな中でも最後まで走り切れたのは良かったです。ただ、24時間走ってみてトラブル以外のところ、ペース的にものすごく速かったわけじゃないし、バランスも悪くて、『もうちょっとここをああしたい、こうしたい』っていうのがあったので、車の方をもうちょっと煮詰めていかないと。
今週末はトラブル続きで、流れが悪かったんですけど、次戦に向けて今回は途中からレースは勝負権なくなったので、テストという意味でいろいろ試したりして、そういうところで見えてきたところもあったので、次戦に活かしたいと思います。
▶野中誠太
今回は3スティント乗りました。最初はタイヤ取れた時、僕乗っていたので(苦笑)。GRスープラコーナーの立ち上がりで、突然でした。そこを堪えてストレートとか行っていたら危なかったので、そこは良かったですけど……。あの時点で勝負権が完璧に失われちゃったので、つらいレースになってしまいました。
▶細川慎弥
最後までトラブルは完治しませんでした。どうも原因は違うところにありそうなので、次のSUGOの前に、チームにはテストの機会を作ってもらって、原因をしっかり探らないと。富士だから出た問題なのかもしれないですけど、そうとも思えないので、原因をまずは突き止めたいですね。
最後はもう、順位は関係ないし、最後はテスト的な項目をやりたいって話をして、『じゃあ自分が乗っていくわ』って。合計は大丈夫だったので自分が乗りました。あとはみんなに頑張ってもらうしかないです!
▶坂本祐也
あんまりお役に立てなくて残念です、トラブルもあり乗る時間がほとんどなかったです。ずっと待っていたんですが、「ごめん、翔くんに代わります。」と。僕の役目は20周で終わりました。でも、なんかいいメンバーでしたので、楽しめました!
▶眞田拓海
僕は乗りませんでしたけど、本当に勉強になることばっかりで、レースの見方だったり、セッティングの方向を決めたりするところとか。GTドライバーとか、チャンピオンの方ばっかりなので、自分の経験の少ない中で、こういうチームに関われるのは嬉しいことでした。今回はこういう結果で残念ではありますけど、自分にとってだけ言うと、すごく収穫のあったレースウィークだったと思うので、今後のレースキャリアに活かしていきたいと思っています。

山崎学選手

山崎学選手

坪井翔選手

坪井翔選手

野中誠太選手

野中誠太選手

細川慎弥選手

スタートを担当した細川選手

坂本祐也選手

坂本祐也選手

眞田拓海選手

(左)美仲香波さん (右)神崎蓮さん






社員メカニック 岡田スタッフ

社員メカニック 長谷川スタッフ

社員メカニック 鈴木スタッフ

(一番左)社員メカニック 根岸スタッフ

社員メカニック 塙スタッフ

社員メカニック 山田スタッフ

今年入社の社員サービスエンジニアスタッフ

















文:秦直之
PHOTO:服部真哉、中村浩史